ヨルシカとは、注目のコンセプチュアル・バンド

コンセプトをもって楽曲をつくるヨルシカは、個人で音楽活動をしていた男性ボーカロイドクリエイター・n-buna(ナブナ)さんが、女性ボーカル・suis(スイ)さんを迎え、2017年4月に結成された「コンセプチュアルバンド」。

初のMV『靴の花火』は、2人のほかに4人のサポートメンバーを加え、YouTube・ニコニコ動画で公開されました。6月にはその音源を収録した1stミニアルバム『夏草が邪魔をする』を発売、翌月の7月には新宿BLAZEで発売記念ライブを行いました。

「コンセプチュアルバンド」とは、コンセプト・概念をもって楽曲をつくるバンドのこと。ヨルシカのメンバーは、主にn-bunaさんとボーカルのsuisさん2人ですが、正式には2人組バンドではないそうです。

n-bunaさんが音楽誌のインタビューの中で、「僕のしたい人間的な表現を楽器やボーカルで形にしてもらったのがヨルシカ」と話しています。

TikTokで使われていた『ただ君に晴れ』をはじめ、結成当時からYouTube・ニコニコ動画などでも注目されていたヨルシカ。2019年8月に発売した2ndフルアルバム『エルマ』が、オリコンデイリーアルバムチャートやiTunesなどの音楽配信サイトのチャートで1位を獲得!

映画『天気の子』が大ヒットした新海誠さんにも評価されるなど、メジャーでもいま大注目のバンドです

ヨルシカのn-buna・suisのプロフィールは?顔出しはしてる?

「先入観で音楽を聴いてほしくない」
ヨルシカは、「先入観で音楽を聴いてほしくない」という理由で公式にはプロフィールを公開していません。ここでは、そんなヨルシカのn-bunaさんとボーカルのsuisさんについて少し紹介してみます。

ヨルシカの全楽曲の作詞作曲編曲・ギターを担当するn-buna

n-bunaさんは、岐阜県出身で、中学2年生でエレキギターを購入、音楽活動を開始したそう。その後、パソコンで作曲を行うデスクトップミュージックを始めると、2012年にニコニコ動画に『アリストラスト』を投稿、音楽と歌詞を作ってボーカロイドに歌ってもらう「ボーカロイドクリエイター」としての活動をはじめました。

n-bunaさんの音楽は、ボカロ曲では珍しくバラードを主流としているにも関わらず、投稿した楽曲全てが再生回数10万回越え。ボカロ界では有名なボーカロイドクリエイターの1人です。

n-bunaのライブにゲストボーカルとして参加したのがsuis

これがキッカケで、ヨルシカが結成されました。

suisさんについては、公式にプロフィールが公開されていないこともあって、ほとんど情報がありません。このあたりに、ヨルシカという世界観への徹底したこだわりを感じます。

そんなsuisさんですが、音楽誌などをみると

「初音ミクの声が聞きたいオタクだった」

「ミュージカルを観にいくのが好き」

「女っぽくない(笑)」といった情報も。

suisさん本人は、自分のことを中性的で女性っぽくないと感じているそうです。声に女性的な響きがないところは自分でも気に入っているそうで、n-bunaさんも「僕・私・俺」どの一人称の歌詞も使える・彼女の個性として認めているとか。

先入観をもたず音楽や映像を楽しんでほしいと、プロフィールを公開していないヨルシカ。それまで顔写真なども一切公開されていませんでしたが、2019年のライブでついに、suisさんとn-bunaさんが素顔で登場したことが、ネットでも話題に。

「suisさんはとても可愛かった」という投稿もありました。でも、ライブではもちろんメディア撮影はNGだったそうなので、おそらく今後も公開されることはなさそう。素顔が気になる人は、ライブに行くしかありませんね!

「ヨルシカ」とはどういう意味?

月が向かい合っているような、目のように見えるロゴマークに意味はある?
映像と音楽の融合や、叙述的で文学的な歌詞の楽曲には定評のあるn-bunaさんと、透明感のある中性的な歌声のsuisさんが紡ぐ、深い世界観が話題のバンド・ヨルシカ。

ヨルシカというバンド名は、1stアルバム『夏草が邪魔をする』に収録されている「雲と幽霊」という曲の歌詞にある”〜夜しかもう眠れずに〜”というフレーズから取られているとか。n-bunaさんが以前から「夜しか眠れない」という言葉を気に入っていたこともあり採用したのだそうです

また、ヨルシカのロゴマークは、月と月が向かい合っているようなモチーフになっていて、その間の部分が時計の針のように。時間はちょうど6時を指していて、6時からは「夜」ということ、また開いた目にも見えることから「眠れない」ということで、「ヨルシカ」を表現したマークになっています。細部にもストーリーを感じられますよね。

ヨルシカの人気曲5曲をご紹介!

MVでも顔を出さず、ボーカロイドクリエイター・n-bunaさんがsuisさんという人間の声で表現する「ヨルシカ」の楽曲。アルバムをまたいだ楽曲と楽曲をつなぐストーリーがあったり、n-bunaさんが好きだという近代歌人や文学などのオマージュが裏テーマに組み込まれていたりと、映像と音楽の深い世界観を楽しむことができます。

そんなヨルシカの人気曲をご紹介します。

ただ君に晴れ

ヨルシカ2ndミニアルバム『負け犬にアンコールはいらない』に収録されている楽曲。海沿いの街を舞台にした、夏を感じる透明感ある実写のMV映像で、様々なエフェクトを取り入れたCG合成を用いた映像作品となっています。この曲には、正岡子規の「絶えず人 いこふ夏野の 石一つ」という俳句を引用した「絶えず君のいこふ(2番サビ前)」というフレーズが使われています。

言って。

ヨルシカ1stミニアルバム『夏草が邪魔をする」に収録されている楽曲。一瞬で心を掴まれるような印象的な音楽です。手書き風のキャラクターが映し出される映像と切なさを感じさせる歌詞、透明感あるsuisさんの歌声のギャップに中毒性を感じるファンが続出。映画監督・新海誠さんも絶賛していました!

ヒッチコック

ヨルシカ2ndミニアルバム『負け犬にアンコールはいらない』に収録されている楽曲。この曲は、先生への人生相談を歌った楽曲、「言って。」のMVを手がけたメンバーによる実写とアニメーションを活用した可愛くて切ない映像作になっています。

雲と幽霊

ヨルシカ1stミニアルバム『夏草が邪魔をする』に収録されている楽曲。ヨルシカというバンド名の由来にもなった歌詞”〜夜しかもう眠れずに〜”というフレーズが歌われている、重要な曲といえるでしょう。楽曲だけでなく、切なくも美しい叙情的な歌詞が評判の1曲です。

だから僕は音楽を辞めた

ヨルシカ1stフルアルバム『だから僕は音楽を辞めた』に収録されている楽曲。印象的なタイトルだが、アルバム全体を通して、音楽を辞めることを決意した青年が“エルマ”という女性に宛てた手紙と詩という形で、その葛藤を描き出す作品になってます。『エルマ』は2019年8月に発売した2ndフルアルバムのタイトルでもあります。

素顔を明かさないsuisとn-bunaによるヨルシカに、ますます注目!
叙情的な歌詞やその世界観で注目を集めるボーカロイドクリエイター・n-bunaさんと、透明感と中性的な歌声が印象的なボーカル・suisさんによる、コンセプチュアルバンド『ヨルシカ』。

できるだけ顔を出さずプロフィールも公開しないことで、先入観をもたず、純粋に映像と音楽とをセットで聴き楽しんでほしい。そんな強いこだわりをもつヨルシカの深い世界観に、これからますます注目が集まりそうです。

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